「チャンピオンボードを作るということ」
チャンピオンボードというのは、ゴルフ場や企業で表彰された方の名前を残すためのボードです。
競技のチャンピオン、最高売り上げ達成者、歴代の支部長などの名前を 刻み、掲げることで名誉を讃えます。
弊社はこのボードつくりを創業以来60年以上にわたって手掛けてきました。
着実に、ある程度の受注を見込める弊社の主要な事業の一つです。
しかし、その受注が昨年の中ごろから目に見えて増えてきました。
最初は、webで長く売っているのでSEO効果でも出てきたのかなと思っていたのですが、 従来は他社に注文を出していたような問屋さんからも注文が来るようになりました。
不思議に思ったので、その問屋さんになぜ弊社に注文を出すのですかと聞いてみました。 そして、帰ってきた答えは想像していないものだったのです。
「トロフィー佐藤さんしかもうボードを作れるところがないんですよ」
この答えは全く想像していませんでした。
コロナ禍で高齢だった職人さんが皆さん廃業してしまい、 弊社しか残っていないとのことなのです。
私たちの記念品業界は、新規参入もなく高齢による廃業で事業者数は少なくなるばかりです。
作れるところが減っているので、残ったところは仕事が増えているという現象が至る所で起こっています。
ボードを作るのがうちしかない、 このことは仕事が増えるチャンスでもあるのですが、 うちがやめてしまうと困る人がたくさんいるということです。
実は、このことは結構なプレッシャーになっています。
やめられないのですから。
うちしかないということは、実際には「私しかいない」ということです.
今はまだ50代で元気ですが、 確実に歳を取ります。 ちいさなちいさな産業ではありますが、 絶やすことのないように後進の育成も考えていかねばなりません。
まずは、ボード作成を考えている方が弊社を確実に探せるように 情報発信を密に行うことから始めていきたいと思っています。
ボードはトロフィー佐藤と言われるように頑張ります。