「検品ということ」
先日こんなことがありました。
弊社に職人の方々から納めて頂いたものを検品して不良がないことを確認、
複数のパーツを組み合わせて完成品とし、お客様へ納品しました。
納品したところ、お客様から再作成してほしいものがあると連絡があり、
その写真が届いて見たところ、完全な不良品でした。
つまり、弊社で職人さんからの納品時に行う検品、
組み立て後の検品の2回の検品で不良に気が付かなかったということです。
すぐに職人さんに再作成を依頼しましたが、
一度は弊社の検品を通過したものだから、
その再作成依頼時には不満感を見せておられました。
数日後、再作製品を持ってきてくださったときにその不満が爆発。
「佐藤さんの検品を通って納めたものを、不良と言われても納得できない。
そんな厳し基準のものは手作業で作るのは無理だから今後断ってほしい。」
そうおっしゃるのです。
しかし、今回の不良レベルからするとお客さんに非はなく、
弊社が気が付かなかったのが全ての原因です。
少し話をして、落ち着き始めたところで、
不良として送られてきた写真を見てもらうと、職人さんも納得してくれました。
より気を付けて検品をするので、
これからも仕事を受けてほしいとお願いして、
快く了解いただき今回は事なきを得ました。
今回のことは、私たちが職人さんから信頼されているのだから、
その信頼に応えるべくしっかりと品質管理を行わなくてはならないと再確認させられる出来事でした。
私たち、トロフィー屋さんのモノつくりは小ロット多品種で、
職人さんの技術に負うところが大きい業界です。
信頼関係をより強固にするために、
良いものは感謝して褒めて、
そうでないものはしっかりと品質を見極め理解していただき、
直してもらうことが必要です。
不良を作りたくて作ることはありませんが、
ヒトが作るものなので出来不出来はあります。
その点をお客様にも理解していただき、
ヒトが作っているからこその「味」をこれからも伝えていきたいと思います。